お伊勢参り

別宮参拝@お伊勢参り

伊勢神宮には域内域外あわせて十四の別宮があります。
宮域外の別宮で、時間があったら参拝するのにオススメはありますか?と質問をいただいたので、今までの投稿で紹介していない、参拝したことのある別宮を紹介します。

外宮で唯一、宮域外にある別宮が『月夜見宮』です。
外宮の域内を参拝したら裏参道から帰り北御門口へ出ると、月夜見宮への通りが見えます。歩いてすぐなので、外宮参拝のあとに気軽に行かれます。

外宮と月夜見宮を結ぶ道は神路(かみじ)通りと呼ばれ、月夜見宮の神様が神域の玉砂利を白馬に変えて、夜ごと外宮へ通ったという白馬伝説の残る通りです。

この通り沿いでは、伊勢地方ならではの町並みを楽しめました。
伊勢地方ではお正月に限らず、1年を通してしめ縄を飾る習わしがあるので、どの家どの店でも伊勢注連縄と言われる伊勢ならではのデザインのしめ縄が飾れています。
神路通りでは、ずらりと並ぶ民家の玄関に整然と飾られた伊勢注連縄が、お伊勢参りの気分を盛り上げてくれました。



内宮の宮域外にも字が違う『月讀宮』があります。
月夜見宮と同じ月讀尊がお祀りされていますが、こちらはイザナギノミコトとイザナミノミコトもお祀りされていて、4つのお宮があり、静かな森の静かな参道が心地いい所です。が、徒歩では遠くバスなら5分ほどです。

もうひとつ、宮域外でそれほど遠くなく、バスには乗るけれど、ぜひ訪ねて欲しいと思う一押しでオススメしたい別宮が、『倭姫宮(やまとひめのみや)』です。
天照大御神に鎮座していただく地を求めて、大和国から日本各地を巡った皇女、倭姫をお祀りするお宮です。その功績を讃えた人々が、倭姫のお宮がないのを残念に想い、人々に深く望まれて、大正12年に創建されたと聞きました。

なにか、そういう人々のあたたかな想いが伝わるようなやわらかな氣が満ちるお宮です。わたしにとってはとても癒しを感じる場所で、折に触れ、時間を取って参拝しています。

お宮ではありませんが、道路をはさんで向かい側には、一度は訪ねてほしい博物館、徴古館があります。遷宮の際に新調されて神殿から下ろされた御神宝類が観られます。その雅さと数の多さは圧巻です。
信仰の象徴を建築物から供え物までを伝承のなかで新調し、新しいエネルギーを吹き込んで祀るという独特の祈りの形は世界でも日本だけなので、式年遷宮への想いが伝わる博物館です。

遥かに遠い、遥宮(とおのみや)の別宮には、聖地として知られる、伊雑宮(いざわのみや)と瀧原宮(たきはらのみや)があります。
瀧原宮については過去記事で詳しく紹介しています。
伊雑宮はまだ訪ねていませんが、次回は計画してみようかと思っています。

別宮について詳しくはこちらも参照ください☆
https://www.isejingu.or.jp/download/index.html