今日、見かけて、記憶に残った言葉です。
人は遠くからでも後ろからでも誰かわかるし、
その佇まいは言葉よりあざやかに、その時々の気持ちを現す。
『スタイルは人なり』
思いは身の捌きの中で育まれる。
ー折々のことばよりー
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本格的に触れる仕事は、美容学校を卒業後、インターンを終了して就職した、シュウ・ウエムラ・エステティックから始まりました。
当時、植村秀社長がメイクアップをする時の、佇まいの美しいスタイルは、エステティックサロンにも継がれていて、
施術の際の動きの美しさは勿論のこと、クライアントさまの前にどう立つか、一挙手一投足に及ぶまで、立ち居振る舞いに厳しく、指導を受けました。
見た目の型(カタ)の美しさに、タッチの感触が伴わなかった私は、当時の手の指の細さと冷たさを補う術も、先生に厳しく仕込まれました。
(仕込まれたと、表現してしまうくらい、当時は、悔し泣きをしていた)
シュウウエムラを辞める際に、美容室のインターン時代の先輩に、お世話になったお礼にフェイシャルをさせてもらったとき、「気持ちがいいのにもったいない!」と引き止められ、技術とは直接関係のない理由でも、二度と触れる仕事はしないだろうと思ったくらい、当時は、夢やぶれて挫折した気持ちでした。
今、再び触れる仕事をしていて、あの若かった頃の試練は、仕事へのスタイルを育む時間になっていたと、しみじみ思います。
人に触れているとき、ふとした自分の動きの中に、染み込んでいる育まれた思いを見るときがあります。
厳しくて、何事にも曲がることのなかった、先生の教え。
それは、いつも、肌と身体を一番大切にしていて、どんな有名な方からの依頼でも、肌にダメージを与える依頼は、キッパリ断って、信念を曲げる場面を見たことがありませんでした。
しみじみと、思います。
有り難い時間をいただいていたのだと。
今だから、それがわかります。
わたしのスタイルが、わたしを表しているだろうか。
そんな思いが巡った、折々の言葉でした。