感応力知覚身体の可能性

感覚・知覚は身体の可能性を広げる

鎌倉ハイキングの写真を見た生徒さんから『空気の澄んだ感じが凄く伝わってきてました。それは当日に感じたから?』という問いかけや、『一緒に登らなかったけど行った気分になりました。』など、素敵な声が届きました。

身体の素晴らしさが伝わる感想なので、そのことについて書いてみます。

山の中では、土や風の匂い、鳥の声、木々や空の高さに木漏れ日、水や食べ物の美味しさ、空気や風の感触など、五感を刺激してくれるものが沢山あります。

身体には、山の中で外側へ開かれたカラダの感覚と、それらを受容してカラダの中で感じた感覚の記憶が、刻まれています。

冒頭に紹介した感想は、透明感のある写真をみた時に、知覚が作用して、当日の澄んだ空気を感覚的に思い出したことがわかる言葉であり、

また、当日参加できなくても、過去に山へ入って感じたカラダの感覚が蘇り、行った気分を味わえたことがわかる言葉です。

ロルファーの藤本靖さん(目と舌のあべこべワークの方!)は自然の中に行ったら健康法はいらない!とおっしゃっています。

『カラダの中で生きている自分と付き合う』ことが自然に起きるからで、これが現代人に一番欠落していて、そのことが様々な問題の根源になっているからだと。

ロルファーYukiさん主催のホリスティックシステムでは、すべての動きは知覚から始まる、Thinking is movement. 『思った時に動きが始まる』ということを学びました。

レッスンで動きの前に感覚やイメージのキューを出しているのは、動きの生まれるところへアプローチしています。感覚や知覚は、動きの質を変え、また、動きの土台にもなっています。

わたしはよくロングドライブの時に、後ろの席で嵐の野外ライブのDVDを観て、渋滞の憂鬱な気分を転換したり、車中で感じる空間の狭さを感覚的に広げたりして過ごします。

実際に嵐のコンサートに行ったことがある人なら、もっと、カラダの細胞レベルで、開放感やワクワクを感じると思います。

リアルな体験があるって身体にとっては、素晴らしいこと♡

嵐のライブに行ったことがなくても、わたしが、ワクワクして楽しくなったり、野外の開放感を感じて狭い車中でも気分が良くなるのは、別のタレントではあるけれど、野外のライブを体験し、体感しているからです。

過去の体験から感じた心地良さは、思い出すだけでも、リラックスできたり、モチベーションが上がったりします。

以前のブログで書きましたが、今でも踊っている友人は、ダンスシーンの多いミュージカルはわたしと観たいと言って誘ってくれます。

今は舞台に立たないわたしでも、舞台で踊った経験から、カラダが躍動感を感じていて、友人は、隣でそれを一緒に共有できる楽しさを、感じているんだと思います。

山に限らず、旅や、舞台鑑賞、コンサート、芸術鑑賞、お稽古事などなど、好きなものを、五感を使って全身で味わってみてください。

感覚、知覚は身体の可能性を広げ、人生の可能性をも広げてくれますょ♡