コミュニケーション学び

相手のためにしていると思っていたことの、奥に隠れていたもの

昨年の4月から1年間の時間をかけて、じっくり学んでいる、田中みずえさんのオリジナルメソッド、ライフレボリューション・プログラム。


自分が自分の一番の良きパートナーとなって、他者や社会と幸せにつながってゆくために、哲学や宇宙の真理、心理占星学、コーチング、カウンセリング、コミュニケーションなど、様々なメソッドから、多角的学べるようにプログラムされた年間連続講座です。

同期の仲間たちとグループでやりとりをしていると他の方の話から、不意に自分に大きな気づきがやってくることもあり、自分を深く知ってゆく学びの場になっています。

(琵琶湖リトリートへ向かう車内にて 右側奥がみずえさん)


みずえさんとは、2年前の今日、ホロスコープのWSで初めてお会いしたのでした。自分の魅力を100個見つける課題を、朝のロマンスカーの中でも書き続けたのが懐かしいです。

(自分の魅力を100個書いたノート)


先日、ライフレボリューション・プログラムの、リトリートグループでのやりとりの中で、みずえさんのメッセージに、こんな言葉がありました。

『自分が人からどう思われるか、そこへのこだわりが見ているもの、それは相手ではなく、自分のことだけ。相手のことを考えているようで、実は考えていないのです』

わたしは、この意味をよく知っています。こういう自分がいたことに、気づいて、ハッとした経験があるんです。
気づかせてくれたのは、小さな可愛い子どもたちでした。


当時、まだ私は、あるカンパニーに所属していました。
アシスタントをしながら、小学1年生から3年生のリズムダンスのクラスを受け持ち、直接指導をしていた頃のことです。


発表会が近づいていたある日、保護者のお母さんが笑い話として、お子さんのことを話してくれました。

「岡部先生が、じょーじゅ♡(上手という意味)って、言ってくれなくなったって、泣くんですよー。」


毎年、新1年生が入会してくると、幼稚園や保育園とは、大きく環境が変って緊張が続く子どもたちに、時々、「じょーじゅ♡」と言って、緊張が笑いでゆるむ瞬間を、つくるようにしていました。

コレがでると、2、3年生が「えー!じょうずでしょー!!」「先生、あかちゃんみたいー!」と言って、突っ込んでくれたりして、1年生が、2、3年生のおねえさんたちと、仲良くなるきっかけにもなって、場が和み、わたしの緊張も解けていました。

その年、1年生は、ものすごくたくさん入会してくれて、活発だったり、恥ずかしがり屋さんだったり、やんちゃだったり、個性がホントに豊かで、毎週、喉が枯れるくらい、てんやわんやでした。

そして、発表会が近づいたある日に、お母さんから冒頭の話を聞いたわけですが、自分の心境に気づいてハッとしたのです。


心に余裕がなくなっていました。てんやわんやのレッスンの中、なかなか振り写しが終わらず、日にちはどんどん迫っていて、焦っていたんですね。


その焦りは、子どもたちのためのふりをしながら、実は、自分のエゴから発していたんです。


子どもたちを輝かせたいと思ってる意識の下で、いいものを見せなければ否定されてしまう、受け持ちが自分になったことで保護者の方たちにガッカリされたくないなど、自分をよく見せたい、という気持ちがあることに気づきました。


ガーン!(◎_◎;) 。


頭に岩が落ちてきたような感覚でした。
発表会の結果で、自分がどう思われるかが気になって、余裕がなくなっていたんです!

誰のための、なんのための発表会なんだ!って、自問自答しました。
自分のエゴのために、子どもたちと楽しむことを忘れてしまって、必死になっていたんです。


気づけて良かったって思いました!



思いきって構成をシンプルに変えて、もっと伸び伸びと、踊れるように変更しました。

その後のレッスンは、わたしにも子どもたちにも余裕がうまれ、笑いがこぼれるようになりました!が、なんと言っても、個性豊かな学年で、最後までハラハラは続き(この学年の子どもたちは、わたしの指導者魂を鍛えてくれました!笑)、語り継がれるいろんな楽しいエピソードが残る、思い出深いレッスン&発表会となりました。


子どもたちが、当日の舞台を生き生きと楽しんでくれて、発表会後には、グッと成長した姿になり、ひとりひとりが自分に自信を持ち始めているのがわかったとき、一番大事なものを守り育めていると、思えました。


今になって思うと、いっぱいいっぱいになっていたあの時に、自分のプレッシャーに気づき、それを手放せたことは、指導者としての、自分への信頼を築いていく大きな1歩になったと思います。


周りからどう思われるか、、、誰にでもある(日本人特有かも)縛りかも知れません。わたしは、今も、新しいチャレンジの前では、この呪縛が現れます。

それでも、そのカラクリに気づけたら、きっと、ほんとうに大切なことを見つけていけるんじゃないかって思っています。


この1年、みずえさんとの学びをとおして、これまでの人生の中で、何度も、その怖さを超えて進んできたこと、そのたびに、わたしの世界が広がっていったことを、客観視することができて、自分の人生の棚卸しができました。

そして、そこには、わたしの魂からの願いがあったことにも、気づいていったのです。そのことに気づけたことは、大きな喜びであり、生きる力にもなっています。


ライフレボリューション・プログラムは、もうすぐ3期生の募集が始まります。