パワースポット祈り

水無月の朔日参り

水無月の朔日参り

久しぶりに、近くの出雲大社相模分祀の月並祭へ参列できました。
シトシトと、そぼ降る雨の中、境内の緑が瑞々しく、空気が澄んだ朝でした。

今日の宮司さんのお話は、『折り合いをつけて、共に生きる』こと。
生きとし生けるもの、全てが、自分の都合で生きている。
畑の雑草と付き合っていて、そう思ったそうです。雑草も自分の都合で生え、自分も自分の都合で抜く。全ての生き物が自分の都合で生きている。

自分の存在を示すのは当たり前のこと。けれども、みんなが自分の都合を押し付けていたら、疲弊するし、争いを生む。
折り合いをつけて生きることが、器を広げ、それぞれが存在を示しながら、共存していける道だと、説いてくださいました。

この2ヶ月、時代が変わっていくんだと感じ取ったと仰っていたのも、印象に残っています。

出雲大社の大国主命は、因幡の白兎の物語で、赤く剥けた皮膚の手当てを教えた神さまです。

『真水でよく流し、薬草をつけ、よく休みなさい』と言う教え。

今はその時で、歴史を見れば、そんな時が必ずあるもなのだとも、話してくださいました。

祝詞の中に幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)と言う言葉があります。

さきみたまの〝サキ〟は花が咲く、先へ行く、伸び広がることに通じ、くしみたまの“クシ〟は、髪を櫛で梳き束ねたりお団子を串にまとめるように、整えることに通じるそうです。

伸び繁茂し枝分かれしていこうとする力と、整えようとする力。

折り合うとは、感情と理性、自由と秩序、権利と義務、自分と相手、対極にあるものの調和をとっていくこと。

制限があるのは常。あまり特別だと思わずに、折り合いながらしなやかに進んでいきたいなー。

神社では、6月の大事な行事、夏越の祓いにちなんで、京都のお菓子「水無月」を用意してくださっていました。

本来ならば、今月は、生徒さんたちと大人の部活動で京都へ行く予定でした。残念ながら、見送りとなりましたが、思いがけず、水無月がいただけて、京都に行った気分も味わえた朔日参りになりました。