つぶやき

福岡伸一の新・ドリトル先生物語を読んで/大事なことは言葉にして残す

ドリトル先生は、スタビンスくんに「好きなものをずっと好きであり続けさえすれば、ナチュラリストになれるよ」と言いました。

(わたしの、ずっと、好きなものってなんだろう。)

そして、新しいことを知るためには、勉強が必要で、算数を勉強するなら、算数の歴史の勉強をすることから始めれば、なぜ、こんな考え方が出てきたのか、そのいきさつがわかる、いきさつがわかると、理解が深まると、と教えています。

そう!!

身体のシステムを知ろうとするなら、仕組みを暗記するよりも、なんでこうなったのか、発生学や進化論を勉強すると、とても理解が深まります。

わたしたちの祖先であるホモサピエンスは、アフリカ大陸で、動物の骨を石で割って、骨髄にあるタンパク質と脂質を食べて生き抜いてきました。
そこから遂げた進化を知ると、動物性タンパク質や脂質が必須栄養素だということの意味が、よくわかります。

そして、骨を割るために、石を握ったことから、人間の手も進化していったと考えられています。
親指が、他の4本の指と向かい合えるのは、人間だけが遂げた進化です。


アフリカの広大な平原で、一番弱かったから、助け合いが生まれ、寝食を共にし、コミュケーションが生まれ、言葉が発達しました。
そうして、人間の神経系は複雑にして、とても精巧に進化して、今のようなシステムになったのだと考えると、腑に落ちることばかりです。


ドリトル先生は、スタビンスくんに、気づいたことはすぐにメモに残すように教えています。気づきや思いつきを全て言葉にして記録しておくために、言葉の使い方を学んでもらいたい言います。

学問の言葉、文学の言葉、詩の言葉、、、、

わたしも様々な言葉を知りたい。
身体や心のいろんなことを学び、伝えるために、その時々にあった、その時々の人たちに伝わりやすい言葉を、選べるようになりたいからです。


そして、ドリトル先生は、膨大なメモの整理の手伝いを依頼します。
メモは紙だけでなく、亀の甲羅や様々なものに走り書きされて、箱に入っていました。


やっぱりメモは大事!
わたしにも膨大な講座のメモと、気になったことを走り描きしたノートなどが何冊もあって、いい加減なままバラバラになっているので、いざという時に探し出しにくくなってきました。


それらを読み返すと、忘れてしまった学びもすぐに思い出せます。

その時のことが蘇ったり、時々、自分が書いた言葉に改めて教えられるや、情動を覚えることもあったりして、切り取られた風景や、切り取られた感情が、スーッと、イマココまで繋がってくるような感じがします。

この頃は、何かが浮かんでも残さずに流してしまうこともあるので、もっと、メモを残していこう。
そして、少し整理もしなければ!