感応力足/脚

感応力を育てよう<足裏>

足の裏を日常で意識する瞬間、ありますか?
(そういう瞬間を持とうとしていますか?)

人間の足の裏の感覚はとても繊細で、センサーが沢山あります。
畳職人さんは足袋で畳を踏み、畳と畳の段差や凹みを、足裏の感覚で探します。
(凹みは目よりも見つけやすいそうです)

人間は、足「足裏の感覚」と、目「視覚」、耳「前庭・三半規管」の3つの器官からの情報で、バランスを取っています。

正座で足が痺れて立てなかった経験は、誰にでもあると思います。
これは、足裏の感覚がなくなり、「地面に触れてるよ」という情報が脳へ届かないので、立つ為の運動器へも指令がこない為、立つことができなくなった状態。

足裏の感覚は、重力の中でカラダを上手に使う為には欠かせないものなんです。

日常のちょっとした時、足裏がどんな感じかな〜と、意識を向けてみてください。こまめに繰り返すことで習慣化してきます♪

・靴下の素材を感じてみる
・靴の感触を感じてみる
・地面はどんな感触だろうと思いをはせてみる

また動く時の意識が変わるだけで、足裏から深層部の筋肉へのスイッチも入りやすくなります。例えば、こんな意識で動いてみて、いつもとの違いを感じてみてください。

・歩く時、もう一つ下に地面があってそこへ伸びるようなイメージ
・階段を上る時、後ろ足が下へ伸びるようなイメージ
・自転車のペダルをこぐ時、足が地面まで伸びるようなイメージ

感じて動くことが身に付いてきたら、日常の関節に負担がかかるところで活用すると、いいことがいっぱいです。

例えば、参拝時の階段や、登山など。

階段や登山の上りのとき、前脚で踏ん張るように上っていませんか?

階段や登山の上りのときは、後ろ足が床や地面に伸びるイメージをするだけでも軽やかになります。

以前、乗馬を習っていたとき、馬場がぬかるんでいて、馬とのコンタクトがうまくいかず、駆け足がとても怖かった時がありました。

ブーツの中で足指を広げて足の感覚を刺激して、足が載っている鐙(あぶみ)から地面へと伸びるイメージをしたら、姿勢を支える深層の筋肉が一瞬でつながり、良くなったバランスがこれもまた一瞬で馬へと伝わり、人馬一体という最高に気持ちいい感覚で駈けることができたことがあります。

あんなに素敵な一体感を感じたのは一度だけで、しかも短い時間だったけれど、風になったような軽やかな感覚は今でも忘れられません。

レッスンでは欠かさずに、足や足裏の感能力へアプローチしています。