感応力空間認知

感応力を育てよう<空間認知>

自然の中に身を置くだけで、背が伸びて、手足が伸びて、カラダは自然に広がりだし、深い呼吸と共に、心地良く動き出します。

自然の中では、地面は広くて、空は高く、空間は360度開けていて、風が肌をなでていきます。

樹々は葉擦れの音を奏で、鳥のさえずりとともに、すてきな音の世界も広がっています。

そして風薫る5月は、花の甘い香りが嗅覚も刺激してくれます。

自然の中にいると、五感が目覚め、知覚が拡がり、カラダは空間へと広がっていきます。

レッスンで、聞き方に方向性を持たせたり、居る場所を変えたりしているのは、この、カラダの空間への広がりをブラッシュアップする為です。

わたしたちは、物や人にぶつからないように歩けるし、乗り物に乗ったら建物にぶつからないで運転が出来て、どこまで手を伸ばせばパートナーや我が子と手をつなげるかを知っていますよね。

空間の中で、どこに身を置いているのかがわかるから、上手に動くことができています。

カラダがシャボン玉で包まれていると想像してみてください。このシャボン玉は、わたしたちが動くと一緒に動きます。

そして、そのシャボン玉が大きくてゆったりとしているのか、小さくて窮屈なシャボン玉なのか、

前も後ろも膨らんでいるのか、ぺしゃんこなのか、横もあるのかないのかそのことで、カラダの使い方は変わってきます。

例えば、よく同じ所をぶつけてしまうとか、運転中にいつも同じ方でヒヤッとすることがあるなら、シャボン玉に欠けているところがあって、自分と物との距離感が上手く取れていなかったり、視野が狭くなったりしていて、バランスよく動けていない、ということが起きています。

その原因は、いろいろです。いつも同じ側が壁で狭いとか、いつも同じ側に人がいてそちら側からばかり声を聞いているというような、環境によっても変化する場合もあれば、

いつも自分の横にいる人が好きとか嫌いとか、階下や階上の世帯の存在を消して暮らしているとか、人間関係による意識の持ち方でも、シャボン玉の形は変わってきます。

自分だけの世界へ没頭してしまっていたら、自然の中で五感を開き、空間を感じてみてください。カラダの内側の空間も広がって、楽に上手に動いてくれますよ。

山歩きのときも、頂上を目指すことだけにとらわれていると、ついつい目の前の地面ばかりを、ガン見して登ってしまいます。

わたしも苦しかったり必死になったりすると、ついそうなります。

登山のときは、足もとを注意して見つつも、広く高い視点も忘れないようにしたいと、いつもココロにとめています。

木々の間から見える空間や空の色、斜面で可憐に咲く植物、土の匂いや、水の音などに意識を向けて、五感をフルに使って登っていくと、

カラダは疲れにくく、自然からの癒しの恩恵もたくさん受け取れます。

人間は時間も空間として認知すると読んだことがあります。

ネットの世界に没頭していたら、気づけば感覚よりも多くの時間を費やしていて驚くことがあり、そんな時、あぁこういうことなのかなぁと思います。

すっかり空間への意識が消えてしまっていた結果ですね(苦笑)。

そんな時は、たいてい自分がどんな姿勢でいたかも、思い出せなくて、気づけば脚が疲れていたり、背中が張っていたりすることもしばしば(汗)。

この頃は、タブレットやPCを使う時には、カーテンを開け放し、外の景色がなんとなく視界に入るように、工夫しています。

マイケルジャクソンが【THEIS IS IT】の中で語っていることに「あぁ、こういう感応力がマイケルをつくっていたんだなぁ」と深く印象に残った言葉があります。

『イヤーモニターからの音を聴くのは慣れていない。歌えない。普通に自分の耳で聴くよう育てられたから。耳に拳を突っ込まれているみたいだ。ちゃんと聞こえない。』

マイケルは、音とのコミュニケーションを、空間の中で、全身を使ってしていたのかなーと感じた言葉。耳だけで聴くのではなく、身体ごとで聴く感じでしょうか。きっとジャクソン5の小さな頃からずっとそうしてきたんでしょうね。

空間への感応力を育てること、忘れずにいたいと思います。