感性知覚舞台

経験や体験が感性を育てる

先週末は映画や舞台に心を震わせて、とても豊かな時間を過ごしました。

映画は、森 × 久石譲 × 辻井伸行の文字の並びに、キューンとみぞおちをつかまれ、直感で観ようと思った「羊と鋼の森」を観ました。

誰にでも世界とつながれるものがあり、その才能はその人の中にある・・・

それは経験だったり、環境が与えてくれた体感だったりすること

そして、そこから育まれたそれぞれの感性が才能となり、その才能はオリジナリティに溢れたものであること

そんなことを感じながら、山や森が大好きなわたしは、主人公が触れる木の感触や森の匂いに、自分の感性を共鳴させて、音の振動を想像しながら観ました。

きっと、ピアノを弾く方なら、腱板の感触や音の振動、弾きながらわきあがる情動など、経験からの知覚と共鳴しながら、わたしとはまた違った感動と共に観ることでしょう。

そして、土曜日には8年ぶりの宝塚を観劇しました。

宙組発足のお披露目公演で伝説となった、宙組で何度も再演されているショー「シトラスの風」が観たくて、舞台好きの友人と行ってきました。

オープニングの懐かしい音楽&雰囲気と、ミラーボールのキラキラを浴びたら、ものすごくワクワクして、

ビデオで何度も何度も観た場面では、脳の中のカラダが踊っていました。

友人はその場面と同じものを実際に舞台で踊ったことがあるので、カラダ中の細胞が踊っていたのではないかと思います。

実際に体験したり経験したことは、体感としてカラダに染み込んでいて、それが感性を育くみ

その豊かな感性が、身体感覚として共鳴や共感をよび、深い感動へつながる。

わたしに、わたしならではの感性があるように

そういうオリジナリティのある感性は、誰でもが持っています。

楽器の演奏だったり、歌だったり、スポーツだったり、書道や絵画だったり、旅だったり・・・もうそれは経験や体験の数だけ、その人ならではの感性になっていて、

同じものを見て同じように感動しているようでも、実は、その人それぞれの豊かな質感を伴っているのではないでしょうか。

そして、コンサートや舞台鑑賞は、そんな違いがありながらも、空間を共有する人たちと共感できる感動も、感じることができます。

その共有できる一体感が、また深い感動をよび、体感を通して記憶に刻まれていくように思います。

客席で私は、友人とそれぞれの感覚を持ちながら、おなじ温度の感動も共有して、とても嬉しかったし

舞台上に湧き上がるエネルギーとも共鳴した一体感に、経験からくる懐かしさも感じてました。

豊かな感性は人生を豊かにしてくれます。感性を育む感じるチカラを、カラダの中に育てていくお手伝いができる幸せにも気づいた時間でした。