身体の可能性に光を当てて、その力を導き出すボディワークで鍵になることと、人間のアシストロボットHAL(ハル)の仕組みには、通じることありました。
先日、ボディーワークを学ぶ仲間と、神経疾患の病気の方への運動のアプローチの仕方について、情報交換をする中で、ピラティスインストラクターの松永有紀さんが、アシストロボットHAL(ハル)のことをシェアしてくださり、その中には、いつも、レッスンで心がけていることと通じることがあったので紹介します。
有紀さんのブログはこちら↓
https://ameblo.jp/pilates-shugyochu/entry-12388999445.html
神経疾患の代表的な病気は、パーキンソン病、ギラン・バレー症候群、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多発性硬化症など、難病指定の重篤なものばかりですが、わたしの義父はALSですし、生徒さんだった何人かの方はご親族がパーキンソン病を罹患されていて、以外に身近な疾患でもあります。
また、アルツハイマーなどの認知症や脳卒中も神経疾患です。そう聞くと、皆さんにも遠い話には感じないのではないでしょうか?
有紀さんがシェアしてくださった、人間のアシストロボットHAL(ハル)について書いてみます。
HALのサイトはこちら↓
https://www.cyberdyne.jp/products/HAL/index.html
HAL(ハル)は、最近実用化された装着型ロボットスーツで、脳の命令を読み取って、カラダの動きをサポートします。
装着し続けることで、運動機能の回復まで見込めることから、神経の再生はないと言われた時代から、再生の可能性を探れる時代へと変わってきていることがわかります。
そして、HALセラピーの中で重要な鍵となっていることは、わたしたちが日々レッスンで大切にしていることと通じていました。
カラダを動かしたいと考える
↓
神経が必要な信号を必要な筋肉へ送る
【信号をHALが読み取る】
↓
信号を受け取り必要なチカラで筋肉を動かす
【思い通りにHALが動く】
↓
実際に動いた感覚のフィードバックを脳へ戻す
脳は実際にカラダがどういう信号で動いたのか確認を行い、動作の感覚のフィードバックが脳へ送られることで脳が学習していきます。
このような人の動作の一連の流れを、HALがアシストするわけですね。
これは、レッスンで動きの練習をするときに、一番大切に取り組んでいるポイントである、動かし方を意識する→動かしてみる→その感覚をフィードバックする→繰り返し練習して動きを学習すると似ています。
ココを大切にしていくことで、動きが変わり、カラダは変わっていきます。
身体の可能性に光を当てて、そのチカラを導き出すボディワークの果たす役割は、これからの人生100年時代において、晩年に誰もがなんらかの疾患と付き合いながら生きるであろうことを想像すると、欠かせないものだと改めて感じました。
☆ボディワークとは、様々な解釈がありますが、手技や体操、運動をとおして、身体から気づきや意識に働きかけたり、身体を入り口に、こころや精神などの内的なものにアプローチしたり、人の全体性を意識して身体に働きかける手法のことです。