二十四節気食のこと

土用は胃腸に優しい食事を

土用とは季節の変わり目を言います。日本は四季があるので、土用も4回あります。

その中でも、夏の土用が一番重要で、体調も崩しやすい時なので、強調されてきました。

先日の土用の入りから立秋前の8月6日頃までなので、ちょうど一番暑い頃ですね。
暑いけれど、季節は夏の陽から秋の陰へと変わり始めています。

 

土用は、次の季節へと移る為の、気をはぐくむ準備期間。

この時期は、土をいじったり起こしたりしてはいけないと言われ、大きな変化を起こさずに、なすがままに過ごすのが良いとされているのは、次の季節へ移るための準備期間として、休息をとる期間だからなんですね。

無理に動かずとも自然に変化してゆく時なのです。

 

土用の方角は真ん中。人間の真ん中はお腹です。
夏の疲れがお腹の症状として出る頃です。

冷え過ぎたものを控えて、胃腸を癒す食材を使っていきましょう。

 

白砂糖を控えて、胃を癒す甘味は自然のもので補います。

甘味のある食材の、トウモロコシや豆腐、枝豆などは、この時期にぴったりの食材です。

 

トウモロコシの甘味は胃を癒し、むくみを解消します。

お豆腐は炎症や充血を治し、消化を助け慢性胃炎にも効きます。

枝豆は、気血を補い、水の巡りを良くします。夏の胃腸に良く、消化を促し、便秘解消、美肌、高血圧にも利きめがあります。

 

今日は、朝取りの、あま〜いトウモロコシをすり流しにしました。しっかり裏ごしして、昆布だしでのばします。

 

 

昆布だしでのばした、すり流しは、和食と良く合います

土用はシンプルな調理で素材の味と栄養を、そのままいただいてみましょう♡

 

夏の疲れをためたまま秋を迎えると、空気が乾燥し始めた途端に、咳の風邪をひきやすくなります。

むかーし、体調を崩しやすかった頃、かかりつけの内科医の先生が、体調は一つ前の季節をどう過ごしたかで決まる、とおっしゃってました。

 

人体は小さな自然(小宇宙)とも言われように、自然界の秩序はそのまま人体の秩序につながり、その調和が乱れた時に、病気になると言われます。

旬の食材をいただいて、自然の流れにそって健やかに過ごしてゆきましょう♪