カラダには意識(ココロ)の状態が如実に表れます。
これは、長い間、サークルの運動指導で、沢山の方とレッスンをさせていただく中で、実際に見てきたことであり、感じてきたことでもあり、ココロのことも学ぶようになったきっかけでもあります。
特に上半身の動きには、気持ちが大きく作用します。
小さな子どもが、手を伸ばす時、歩く時、気持ちがそちらへと動いているので、カラダも胸と共に動き、時には勢いよく胸から動いていきます。
興味のある玩具や、散歩で見つけたお花、大好きなママやパパへ、気持ちごと向かっていくからですね。
成長するにつれ、大人になればなるほど事情に駆られて仕方なくという状況も増えていきますね。
そちらへ向かないココロを仕方なく運び続けた結果、上半身が前脚に乗らない歩き方がカラダに染み込み、上半身を後ろに残してしまうクセがすっかり普通になってしまうこともあります。
胸には感情が入っているから、上半身は、心模様が映りやすいエリア。
上半身が前脚に乗らないと、残念ながら、うまく走れないので、青信号を走って渡ることも大変になります。
わたしもOL時代に、気持ちが向かない方へ行き続ける時期を過ごした経験があったので、カラダの仕事を始めてからは、緊張する場所、出来ればやりたくない事をやる時などは「引き受けたのなら、楽しんでやろう!」と、気持ちを乗せて動けるように、心がけるようになりました。
(今はやりたい仕事ばかりで、その努力は不要になりました^ ^)
そう思って取り組むと、以外と上手くいったり、ホントに楽しめたり、あとになってみれば、その機会を得たことで、成長できたことも沢山ありました。誰にでもある経験だと思います。
ただ、そうは言っても、カラダはとても賢いので、その姿勢で自分を守ってきたかもしれません。なので、歩行を改善していくときは、ココロを置いてけぼりにしないように、ゆっくり時間をかけて、みていきます。
心の居場所がある上半身。いよいよ気持ちが乗らなくなった時は、その行き先や、その役割、そのお付き合いや、自分が行かなきゃと思い込んでいることを、見直す時かも知れません。
最近学んだ手相学(占いではなく脳や意識が手に表出するという考え方)でも、講師の先生が何度も繰り返しおっしゃっていました。
「情動が起きて、行動できる」
情動は、脚を動かす鍵でもあります。
昔から「脚が向かない」という表現もありますね。
もしも脚まで動かなくなったら、そこへ行くことをやめる時、もしくは休む時のサインかも。
休むことが、逃げるようで嫌だと感じたら、思い出してください。
動物は、命の危険を感じたら逃げるのに、人間だけが逃げるのは、いけないこと、負ける事のように、悪者扱いしてしまうことを。
逃げる事も、命を守る大切な行動です。
ホントに気持ちが乗らない、脚も向かない、それは何かをやめるとき、手放すタイミングなのかもしれません。
カラダという場所があって自分がはじまる。
カラダに正直になって、一度立ち止まることは、とても大切な時間です。
大きく休むときは、新しい何かへ進むための充電期間かも知れません。
そこへ向かうとき、気持ちよく歩けていますか??