ビタミンのこと食のこと

カロテンとビタミンA


定期的に受講している、
タンパク質のお料理レッスンと栄養講座で、カロテンやビタミンAについて学んでから人参を食べる量が圧倒的に増えました。
(もともと、人参が、冷蔵庫に残りがちだった😅)

*受講している優子さんのレッスン&栄養講座*
https://www.watahagu.com/pages/4373126/menu

 

粘膜を守り、骨や皮膚の作り替えに役立ち、視力の素となり、免疫においても一役も二役も買ってくれている、微量栄養素界のエース、ビタミンA。

この記事では、カロテンやビタミンAが、どこでどんな働きをして、どんな食材に多いのかに触れ、最後に人参をまるごと1本を使い切れる、食べるドレッシングも紹介していきます。

 

まずは、カボチャやトマトや人参など、野菜に含まれているカロテン(特にベータカロテン)についてみてみましょう。

 

ベータカロテンは、必要に応じて形を変えたり、そのまま組織に運ばれたり、肝臓に貯蔵されたり、また脳の奥深くにある、松果体にも多くあります。


★抗酸化の働き

ビタミンEやビタミンCと
一緒に、抗酸化の働きをしている。
運動と特に関係が深いのはココ!
アスリート並みに運動する人や運動指導者は、カラダが酸化しやすいから大事!

 

★免疫システムの働き

免疫細胞を増やしたり活性化させて、病原体やウイルスの侵入を防いでいる。
減少すると免疫システムが働きにくくなります。

 

★粘膜を守る

目、鼻、喉、胃腸など、粘膜の健康を保っている。
感染症やがんなどの疾患を予防する。

 

★骨や皮膚のつくりかえ

骨の健康と、潤いのある皮膚を保っている。
不足すると骨折しやすくなる。
皮膚の乾燥や角化が起きて、バリア機能が低下する。
アレルギーが悪化する。

 

★視力の素になる

化学変化させた活性型ビタミンAを、網膜に貯蔵して、光をキャッチしている。
それによって色が識別できるので、不足するとトリ目(夜盲症)になる。
ひどくなると失明してしまう。

 

★生殖や細胞の分化に関わる

排卵に必要。
網膜に貯蔵した活性型ビタミンAから、必要な分だけ形を変えて細胞の核に入る。
遺伝子の発現に関わり、細胞の増殖と分化をコントロールする。

 

貯蔵することで視力の素になりながら、必要な分だけ細胞の核に送り込む、巧妙かつ効率のいいシステムには、驚きますね✨

 

カロテンとビタミンAは、植物性食品と動物性食品で形が違っていて、すみ分けがされています。植物性食品に含まれるものが、カロテンと呼ばれる形のものです。

 

では動物性食品の中にある、ビタミンAはどうやって、使われるのでしょうか。
多く含まれるている食材は、鰻、鶏のレバー(すごく豊富!)や卵です。

動物性食品の中にあるビタミンAは、肝臓に貯蔵されます。
他の組織で必要になると、化学変化で形を変えて、タンパク質に包まれて、血液中を運ばれていきます。

化学変化は必要に応じて起きていて、先ほどの網膜に貯蔵されていた、活性型ビタミンAまで変化します。


余れば還元されてビタミンAに戻ったり、さらに化学反応が起きて、肝臓に貯蔵される形まで戻ったり、いったりきたりして、常に必要量が調整されています。

 

人間の体の仕組みって、ホントにすごーい!

 

美容学校時代の皮膚科学の授業でも、ビタミンAのことを学びました。

ビタミンC・ビタミンEと一緒に、協働で働き、お肌の美容において、この働きはエース級です。

抗酸化のビタミンACE(エース)と、覚えたのが、思い出されます。

 

野菜の中で、カロテンの豊富さで群を抜いているのは人参で、その多さはカボチャの8倍以上!!

生でも茹でてても栄養価はさほど変わらず、油で炒めると少し増えます。
にんじんシリシリが好きな人は、栄養が増えていいですね!

 

私はシリシリより、ラペが好きなので、もっぱらラペでいただくことが多いのですが
コチラのにんじんドレッシングも、美味しくてオススメです♡

発酵料理家の榎本美沙さんのレシピです。

https://www.futari-gohan.jp/carrot-dressing-2/

 

玉ねぎとハチミツが入っていて甘みがあり、人参をまるごと1本使う、食べるドレッシングです。
ちょうど新玉ねぎの美味しい季節でもあるので、紹介してみました。

 

 

 

サラダ菜やレタスにかけるだけで、とーっても美味しく栄養もたっぷりなので、ぜひ、お試しください。

人参がたくさん食べられますよ。

これから葉物がたくさん出回りますしねー♪

 

ビタミンAはタンパク質にくるまれることで、血中に溶けて運ばれます。

またタンパク質と合成することで、大事な物質を作っています。

なのでタンパク質も一緒にとることを、どうぞ忘れずに♡

 

 

ーおまけの話ー

美沙さんの動画ではミキサーが使われていますが、我が家はミキサーがないので摺り下ろして作っています。

薄口醤油がなければ濃口醤油でも大丈夫でした。

ハチミツはぜひ、美味しいものを。今回使ったのは地場産のみかんの花のハチミツです。

みかんの花のハチミツは風味が良くてクセがなく、どんなお料理にも合うので、重宝しています。